国・県と対等の関係であるという気概を持つ!
- 藤枝市総務部総務課
小澤一成 様
- 藤枝市では人材育成事業としてどのようなことに取り組んでいますか?
- 特徴的な取組みとしては、人事課主導で、平成23年度に向け「スペシャル・ゼネラリスト」の育成を目的としたプログラムを予定しています。「スペシャル・ゼネラリスト」とは、幅広い知識を持ちつつ、特定の分野について専門的知識や特に優れた技術をもつ職員のことです。一方で、総務課では、人材育成部門ではないのですが自治検の団体受検に向け勉強会を組織化し実施しました。今後も、法務能力の向上につながる職員が取り組みやすい企画を検討しています。
- どのような勉強会を実施したのですか?
- 受験を予定している勉強会の参加者が作成した問題を相互に出題する形式で進めました。
- 総じて高得点を獲得されたようですが秘訣はあるのですか。
- 受検に向けた勉強会が功を奏したということに加え、受検に際して、シルバー以上の認定が取れなかった場合には、私費で受検するという条件付きにしましたので、それがインセンティブになったのかもしれません。
- 受検後のご感想はどのような声がありましたか?
- 「地方自治制度の問題が難しかったが、その他の分野は基本的事項を問う問題が多く全般的にやさしいと感じた」「自治検を主査昇任への要素にしたらどうか」「基本法務にもチャレンジしたい」など概ね良い反応が得られました。
- 受検後、原課に何かフィードバックされることはありそうですか?
- 本市が目指している地域主権の実現には、自治法をはじめとした法律に詳しい職員が必要だと感じています。また、今後は特に、マニュアルや通知に書いてある内容を鵜呑みにせず、法律・条例を読む姿勢を身につけ、市が国や県と対等の関係であるという気概を持つことが重要です。自治検は、こうした考えを職員に意識付けることができると思いました。受検後、すぐに具体的な効果が出るわけではないと思いますが、経験だけではない、法務能力に裏打ちされた市民満足度が高いサービスの提供が可能になっていくのではないでしょうか。