仕事が楽しくなるように
吉川市政策室職員担当 松本 英明 さん
これまでのお仕事と政策法務の関係は?
私は、入庁後、法規担当、教育委員会、介護保険、埼玉県庁への出向を経て現在の部署にいるのですが、本格的に政策法務の必要性を実感したのは埼玉県庁に出向した時でした。県庁では、市町村課で人事給与や地方自治制度、個人情報保護制度などを扱っていました。そこではいつも県内の市町村からひっきりなしに質問の電話がかかってくるので、その場で対応しないと仕事が溜まっていく一方なんです。それで、なんとか追いつくためには自分が勉強するしかない状況でした。自分に投げかけられる課題に対して、法的に迷う部分なども多く、その時に政策法務関連の書籍を何冊か読み、実感として政策法務がわかってきました。必死で勉強しているときはとても苦しかったのですが、それを乗り越え、様々な課題に応えられるようになると、仕事が楽しいと思えるようになりました。今回、自治検を受検したのもこれまで勉強した知識を実務で反映させた実践知というものを試してみたいと思ったからです。
松本さん |
受検対策として事前にどの程度勉強しましたか?
公式テキストは2回ほど、重要と思われる部分に線を引っ張りながら熟読しました。かなりの分量で時間が足りず、正直、テキストの内容を完全に理解していたわけではなかったと思います。それでもなんとなく解答できたのは、以前から政策法務関連の書籍を読んでいましたし、実務も経験していたというところがあったからかもしれません。やはり、普段から、テキストに限らずいろいろな本を読んで勉強しておくとよいと思いました。
自治検に期待することは何ですか?
政策法務というのは、理論なのか実践なのかいまいちよくわからないところがあります。ただ、政策法務というのは勉強した内容を実践してはじめて意味があるものだと思いますので、たとえ、検定のために勉強した知識ではあってもそれを実務に使っていくことが重要なのでしょうね。検定が個々人の実践的な取組みに向けたきっかけづくりになればよいと思います。