平成23年度自治体法務検定実施にあたって(成田頼明)
このたびの東日本大震災で被災されましたすべての方々と、自治体職員の皆様に、自治体法務検定委員会を代表いたしまして、心からお見舞い申し上げます。今回の未曾有の大災害に懸命に立ち向かっていらっしゃる皆様のお姿を見るにつけ、わが国の風土や歴史が育ててきた地域社会の大切さ、そしてそれを支える自治体の存在の大きさを身に染みて感じております。
私ども自治体法務検定委員会は、来る7月10日(日)に、予定どおり「基本法務」と「政策法務」という2つの「自治体法務検定」を実施することを決定いたしました。熟慮に熟慮を重ねた上での結論です。受検者の皆様に、いろいろご不便やご迷惑をおかけする心配もありまことに申し訳ございませんが、わが国始まって以来ともいえるこの困難な時期にこそ、自治体における「法務」の大切さをもう一度考えていただきたいという思いから、平成23年度の「自治体法務検定」の実施を決定した次第です。
被災自治体の皆様、また被災地を支援されている全国の自治体の皆様にとりまして、受検のための勉強をしていただくには、今は大変厳しい環境ではありますが、わが国の将来を見据え、自治体職員としてひと回りもふた回りも大きくなっていただくために、より多くの皆様にこの検定を受検していただけたら幸いです。
2011年4月